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どうでもいい

どうでもいい。カタルシス。

三四郎のことが好きな話

三四郎というお笑いコンビが大好きです。
他にも大好きな芸人さんはいるけど、三四郎が一番特別です。
なんで特別なのかっていう話をします。




まずはじめに、ちょっと前までのわたしは笑うことが苦手だった。


自分なんかが笑うと周りの人たちからあいつ笑ってるよ気持ち悪いって思われてるような気がして、何があっても笑っちゃダメだと思って笑わないようにしているうちに笑い方がよくわからなくなっていた。


ついでにテレビを観てても笑えなかった。


いや、心の中ではめっちゃ面白いとは思ってるんです。それにテレビを観て笑うことは日常生活の中で笑うことよりは難しいことではなかった。
でも、


『面白いから笑わなきゃ』と思う→その度にいちいち顔の筋肉を動かす→笑った表情を作る


という作業みたいな感じでしか笑えなかった。



笑おうと思わないと笑えない。
気持ちと表情が上手く連動してくれない。
どうしても頭を真っ白にして心の底から笑うことができない。

これが地味に辛い。


お笑いはもともと好きで、バラエティもネタ番組も普通の人よりはよく観てたほうだと思うし、好きな芸人さんのDVDをレンタルしたり買ったりして面白いものは沢山観てたはずなのに、自分の外にいるのか中にいるのかわからない何かから顔の筋肉を抑えつけられて、誰でもできる"面白いことで笑う"ってことができなかった。



そんな中、2015年のTHE MANZAIで三四郎の漫才を初めて観た。


最初は『あー、小宮ってアメトーークとかで最近よく観るよなーなんとなく好きなんだよなー そういえばコンビだったのか…相方初めて見たわ…』くらいのテンションでぼんやりと眺めてた。


ネタは阿波踊りだった。



これが、このネタがね、好きな人は当たり前に知ってると思うけど、マジで、
ちょーーーーーーーーーおもしろかった。



いや、あの、まず
小宮がツッコミなのかよ!!!????
どう見てもまともじゃない見た目しててまともじゃない滑舌の奴がツッコミで、すげー優しそうで普通っぽくて滑舌が良い人がボケなのかよ!!!???

ていうか舞台大きく使いすぎじゃない??
漫才中に調子良い時の吉川晃司のモノマネをする人未だかつて見たことなさすぎる。
そもそもなんだよ、調子良い時の吉川晃司のモノマネをするくだりってなんだよ。なんでそんなくだりがあるんだよ。

そして、もともどし。もともどし????もともどしってなに????は????

えっていうかやばい、小宮ネタ中に卒倒しそうになった。やべえよ ポリリズム!!!!って叫んで卒倒しそうになるってやべえよ。なんだよそれ。卒倒て。

そして唐突に小宮の目から光を奪おうとする小宮じゃないほう。

鼻爆発して死ね!という斬新な暴言。しかも絶対に伝えたいから2回言った。

つか終わり方雑だな!!?終わりでーすって言って終わった。なんじゃそりゃ。すげえ。



っていう心情だった。


なにこれ??という戸惑いとともにじわじわじわじわ笑いの波が押し寄せて来て、もともどしのくだりをきっかけにその波が感情の堤防を超えて「ふふっふひひっ…」という気持ちの悪い笑いが自然とこぼれていた。



そう、自然と笑ってた。
あの時、三四郎の漫才を観て自然と笑っていた。


凝り固まっていた頭が三四郎の劇薬のような漫才で漫才で弾け飛んで、気がついたら笑っていた。


例えるなら、小宮さんと相田さんが振りかざした漫才という鈍器で頭をぶん殴られた拍子に顔の筋肉を抑えつけていた何かがポロッと外れたような感覚だった。

三四郎の漫才は鈍器。



三四郎は5分足らずの漫才でいつからかできなくなっていた"笑う"ということを可能にさせてくれた。


不可能を可能にした。


すごくない?
不可能を可能にするってすごくない??
すごいよね。すごい。



三四郎はすごい。



そんなことがあり、あと『小宮さんってリアクションのイメージしかなかったけど漫才できるんだな 色んな武器持ってる人なんだな てか小宮さんばっか見るけどコンビで揃っても面白いんじゃん 相田さんももっと売れてくれればいいのに…』とか思ったりもして、三四郎がすごく気になる存在になった。

(めっちゃ余談だけど、相田さんの見た目が普通にタイプだったっていうのも気になり始めたきっかけに含まれてる)



オールナイトニッポンゼロのパーソナリティーをやっていることをその直後アクセスしたマセキ芸能社のHPで知り、聴き始めたのは年が明けて2016年の新年一発目の放送からだった。


その回は小宮さんが後輩と初詣に行ったけど後輩がずっとスマホでゲームをしてて腹が立った話とか、相田さんが家でずっと数の子を食べてた話から数の子は神って話になったりとか、小宮さんが番組の企画で黒ギャルと一緒に過ごした話とか、相田さんがオール巨人師匠からスーツをもらった話とかをしてた。


これまた深夜に一人で超笑った。


特に黒ギャルとヤッたと嘘をついた小宮さんとその嘘を暴こうとするメール職人の問答が超しょうもなくて超笑った。


テレビで笑えなかったのになんで?とも一瞬疑問に思ったけど、ラジオの"イヤホン越しに広がる自分だけの世界"に守らている感覚というか、パーソナルなスペースにスッと入り込んでくるような感覚がテレビよりも笑いやすかったのかなと思う。


恥ずかしながら、当時ラジオ童貞だったので、ラジオ番組はこうやってリアルタイムでパーソナリティーとメール職人が作り上げていくものなんだと初めて知って純粋にすげえ〜とか思った。


あと相田さん声めっちゃ良い。落ち着いた喋り方も好き。なんか歌もうまい。(有楽町グレイテストヒットメガランキング好きだった)



ていうかこのラジオを聴く感覚、中学の昼休みを思い出す。

ご飯を食べるのが苦手で、ついでに友達も少なくて、みんなが食べ終わっても1人で残ってちびちび給食食べてるときに教室のすみでクラスの中心人物ってわけではないし変に悪目立ちするわけでもないけど、あいつら面白いよねってクラスメイトから評されるような男子2人組のくだらないやり取りを牛乳を吹き出しそうになりながら盗み聞きしてた時の気持ち。

2人の会話に心の中でツッコミを入れながら目の前にある孤独から目を逸らす感覚。


中学時代の孤独感から逃げるための手段と三四郎のラジオが重なって、今現在ぶち当たっている孤独から自分を逃してくれるのはこの2人なのかもなと聴き終わったあとに感じた。



それからANN0を毎週聴くようになり、暇なときにはマセキ芸能社YouTube公式チャンネルからアップされてる三四郎のネタを視聴するようになり、DVDをAmazonで購入し、逐一HPをチェックして三四郎の出る番組を追いかけるようになった。